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れいわ新選組

代表 山本太郎様

共同代表 櫛淵万里様

共同代表 大石あきこ様

村上みさとさんの問題における中立な第三者委員会による再調査の要望

 

れいわ新選組にコンプライアンスを求める有志の会

 この要望は、れいわ新選組(以下「党」という)公認で岩手県紫波町議員となられた村上みさとさんが党職員から受けた性的行為について、中立性が最大限確保された第三者委員会による再調査(最終的な結論を出すまでのプロセスを含む。以下同じ)を行うことを、ご本人とともに、党に求めるものです。

 党は、この件について、令和6年3月29日付の村上さんへの報告書及び同年6月15日道頓堀での街宣における山本太郎代表による説明によれば、行為自体があったことは認めるが、行為の前後における村上さんと行為者との長期的なやりとりを含む村上さんの行動に関する事実関係を踏まえ、村上さんの同意なくまたは意に反して当該行為を行ったとは認められないため、不法行為ともセクシュアルハラスメント(以下「セクハラ」という。)とも認定できなかったと結論づけました。しかしながら、村上さんはこの結論に納得していません。また、事件以来、フラッシュバックなどのPTSDに非常に苦しんでいます。しかし、尊厳を傷つけられて黙っていられない、そして、黙って屈してしまっては、自身はもちろん、同様の苦しみを味わっている性被害者のためにならないという思いから、自分のための、そしてみんなのための一歩を踏み出す、そういう目的で、SNS(X)において、ご自身の身に起こったことや党の対応などについて発信されています。

 しかし、性被害というのは実際にどんなふうに起こったか、究極的には誰にもわからない。だから、Xで見かけても、何かコメントするのに躊躇してしまいます。あるいは党が解決済みとしているのに何を言っているのか、あるいは、Xでなく裁判でやってくれというようなコメントも見られ、それにより被害者がさらに傷つく、そんな様子が見受けられます。

 私たちは、この状況をなんとかしたい、村上さんのためにも党のためにも、村上さんが納得のいく解決が図られないものかと思い、村上さんから詳しく話を聞きました。そして、詳しい経緯や状況から、やはりこれは少なくともセクハラではないかとの思いを強くしました。

 党は、外部の人間による調査・判断をしたと説明しています。「外部の人間が行った」とおっしゃっているのは、当事者や党組織に対して中立な立場で案件処理が行われたということを示唆する目的によるものだと思います。しかし実際は、聴き取りを行った弁護士が、党が経常的な契約をしている弁護士事務所の弁護士であり、また、弁護士の聞き取り調査及び法的意見書をもとに最終的な判断を下した審議会の3名は、2名までが党の公認または推薦を受けた議員であるなど、党との利害関係がある方々が多くを占めています。この構成では、外形的に中立性が確保されているとはいえず、行われた処理プロセスは、内部調査の域を出ていないと評価せざるを得ません。

 厚生労働省の「事業主が職場における性的な言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針」(平成18年厚生労働省告示第615号)4(3)「職場におけるセクシュアルハラスメントに係る事後の迅速かつ適切な対応」イ ②においては、事業主が講じなければならない措置の例として、「事実関係を迅速及び正確に確認しようとしたが確認が困難な場合などにおいて、法第18条に基づく調停の申請を行うことその他中立な第三者機関に紛争処理を委ねること」とあります。また、党自身もそのマニフェストに、「いかなる性暴力も許さない」「性暴力の被害者を守る」ことを重要な政策のひとつとして掲げ、わいせつ関連で不祥事を犯した教員の処分について、「第3者委員会を各学校に設置し、性差別やハラスメントなどがあった場合に、解決する義務をもった職員を配置することを義務付け、問題の隠蔽や、性犯罪を公平に検討する仕組みを作る」という具体策も示しています。

 であれば、足元の党職員による性的行為によるこの問題についてもマニフェストの趣旨を実践し、内部調査の結論に一方の当事者が納得していない以上、最大限に中立性を確保したかたちでの、第三者委員会による再調査を行うべきではないでしょうか。

 また、村上さんに示された報告書においては、弁護士の当事者等の聴き取りの結果、どんな根拠から何をどう判断したのか、判断の理由などが示されず、性的行為をした者が同意なく一方的に行為に及んだこと、村上さんの意思に反して当該行為を強いたことが認められなかったことのみが記載されています。一方で、セクハラや性加害は、非常に難しい特徴があります。それは、密室で行われるために客観的な証拠が少ないことももちろんですが、性被害者特有の、恐怖に対する身体的反応、すなわち防衛本能が強く働くことにより、一見、合意ともとれるような凍り付きや迎合などの反応が生じることです。それは事件発生そのときのみならず、しばらく続くことも往々にしてあるのです。

 このことは厚生労働省の、精神障害の労災認定基準(令和5年基発 0901 第2号「心理的負荷による精神障害の認定基準」第8の2)においても、セクハラによる労災認定の際の留意事項として言及されています。私たちも今回のことを考えるうえで、当該基準その他の資料を読み学んだところですが、この特徴について、調査や審議を行うメンバーに予備知識や深い理解があるか、これは、適切な事実認定や最終判断をするうえで大きな鍵となります。つまり、性的行為における同意の有無などの認定について、この性被害者特有の特徴についての専門的見識があるかどうかで、その判断は180度くつがえるような場合もありうるのです。

 

 聴き取りを行う弁護士は、法的見解の提示もすることになるため、セクハラに特有の専門的見識を持っていることは必須の条件であると考えます。しかし、今回担当された弁護士について は、そのHP上では「主に、不動産や相続、企業法務などを中心に」扱っているとのことで、事務所も併せて検索を行っても、少なくとも、セクハラ案件について精通していると見られる記事は見つかりませんでした。また、審議会については、党は専門家が入っていたとしていますが、その名前も明かさないという党の姿勢では、専門家が入っていたのかも不明です。従って、村上さんの同意があった、あるいは行為者と村上さんとの間に性的行為を行うような関係があったと いったような判断が、当該基準や近年の判例などをふまえず安易になされたのではないかと懸念されます。この観点からも、性被害・性犯罪に関する専門的見識を持った弁護士等により構成された第三者委員会による再調査を行い、その構成員の名前も明らかにすることを求めます。

 さらに、この案件処理のプロセスでは、党内での相談に対して有効で温かい対応が得られない中、警察に被害届を出した村上さんに対して、それを理由に除名処分だ、国策調査だ、誣告罪で訴える、党は非を認めることはできないなどと脅しのような言動が、地方選挙の総監督をされていた党の役職者、すなわち村上さんの上司のような立場にある人から、仲介議員を通じてなされました。これは、村上さんに対する重大なパワーハラスメント(以下「パワハラ」という。)に該当すると考えます。しかもこれらの言動があったのは、村上さんに、ハラスメントの有無についての報告書が共有されるよりも1か月以上も前のことです。調査の結論も出ないうちになされ たこのような言動は、性的行為を行った職員と近しいこの役職者が身内をかばったか、あるいは隠蔽を意図して行ったものとして捉えるほかありません。この言動により、性的行為事件の一連の処理プロセスにおける公正性、中立性を根底から疑わざるを得ないということもさることながら、性的行為の事件とは別に、ひとつのパワハラ案件として、これらの言動について、同じ第三者委員会による調査を併せて行うことを要望します。

 

 この申し入れを行うグループを構成しているのは、党を支持してこれまで献身的に応援活動をしてきたボランティアです。私たちは、村上さんがPTSDと心ない中傷に傷つき続け、また、ボランティアが党の姿勢に疑心暗鬼になっていくこの状態を党が放置していることを憂慮しています。この要望は、いわゆるアンチの立場から党を貶めようという意図で行っているものではありません。私たちは「何があっても心配するな。世界があなたを見捨てても、私たちは最後まであなたを見捨てない」という党の理念を心から支持しています。事件後、今も苦しんでおられる村上みさとさんの立場に立って、この件に公正かつ適切な対処をしていただき、改めて、この理念を実践してくれる党だと、心から信頼しまっすぐ応援できる党になってもらいたい、そういうスタンスでこの要望を行うに至りました。

 私たちは、この要望を受け入れ再調査を行うことは、党にとっても良い効果をもたらすと考えます。党の姿勢に疑心暗鬼になったり反感を持ったりする支持者や今はアンチとなってしまった元支持者の支持を確保し取り戻す、党勢拡大の良い機会となります。もし再調査の結果、過去の判断が誤っていたとしても、そのことではなくそれを正す行動をこそ、有権者は評価すると思うからです。党内においても、この件を適正に処理をすることにより、心を痛めながらも沈黙を強いられている議員の重荷を下ろし、党内が明るく闊達な雰囲気になる効果もあると思います。

 この声は、政治の場において、私たちが、常々、政府や自治体に、こんな政策をやってほしいとかやめてほしいと上げている声と同じです。党が日々行ってくださっている政権や行政に対する批判や提案とも同じです。私たちは政治を諦めていませんし、党のことも諦めていません。希望を持って何度でもやり直せると思っています。相手が支持する党であるという点で、いわば足元の民主主義です。だからこそ、どうかこの声に応えてほしいのです。

 最後に、言うまでもないことですが、この申し入れを受けて議論する党所属構成員に対して不利益処分を行わないことも併せて求めます。

 

★ ご回答やその期限等について、また、事前にお伝えしておきたいことをまとめて申し上げま す。

  1. 上記要望について、第50回衆院選公示日までに、以下の中からご回答ください。
    ① 要望を受け入れ中立な第三者委員会による再調査を期日を定めて行う
    ② 再調査等は行わない
    ③ 現段階では①②いずれかで即答できないがこの申し入れについて申し入れ者と衆院選後1月以内に協議する

  2. 私たちは、この申し入れを行ったことについて、ご回答をいただく期限(第50回衆院選公 示日)までは公表いたしません。
    ご回答については、党自身で公表していただくことを要望いたします。その際、ぜひ、村上さんに誹謗中傷をしないように呼びかけていただけますよう、併せてお願いいたします。

    私たちのほうでも、期限後、申し入れを行ったこと及びご回答の内容や有無について、SNS等により公表させていただきます。
    また、この申し入れ文は、代表にお渡しすると同時に、他の所属構成員の方々にも送らせていただきます。

  3. 1.②の再調査は行わないというご回答があった場合やご回答がいただけなかった場合には、今後、れいわボランティアや広く一般の方々に対し、中立な第三者委員会による再調査を求める署名を募る活動を行うことを予定しております。

  4. 連絡先(ご回答はこちらにお願いいたします)
    team.dont.r.atm@gmail.com
    れいわ新選組にコンプライアンスを求める有志の会
    中村 美香子

れいわ新選組にコンプライアンスを求める有志の会メンバー(五十音順)
川嶋 尚士
笹川 光一
鈴木 圭
刀禰 詩織
中村 美香子
深江 岳人
前島 直美
他4名

小田切 奈々子

海堀 恵

高橋 明大

引地 芽衣子

れいわ新選組にコンプライアンスを求めます

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